スキル上達に必要なこと
 ゴルフのスコアを伸ばすためには、何が必要ですか?ギターが弾けるようになるためには、何が必要ですか?この質問に多くの人が、「練習」と答えると思います。スポーツや音楽のスキルの上達には、継続的な練習が必要ということは、多くの人が実体験も踏まえて、当たり前のように腹落ちしていると思います。

ではビジネススキルではどうでしょうか?問題解決、コミュニケーション、戦略策定といったビジネススキルも、基本的にはスポーツや音楽と同じ「スキル」です。つまり、上達には「練習」が必要なのです。しかし、ビジネススキルは他のスキルと比較して、「やり方を知る」ことが重視され、その後の「練習」が軽視される傾向にあります。

「わかる」から「できる」への壁はどこかで生じる?
 その結果、研修に参加したり、本を読んだりするだけで、本人も周囲も満足してしまうことがあります。しかしそれでは、「わかる」はクリアできても、「できる」レベルには達せないでしょう。
ビジネススキルは、活用してなんぼのものです。ゴルフなら「わかる」レベルで、観戦しても楽しめるかもしれませんが、ビジネスでは傍観者ではなく当事者にならないと、成果は生まれません。ビジネススキル習得のゴールは「できる」です。
ビジネススキルに対する「練習」軽視の考えは、「わかる」から「できる」への壁を生んでしまいます。研修を設計する際は、研修当日の内容に加え、研修後の活用手段・機会についても丁寧に計画する必要があります。
 
「ロジカルシンキキング」はビジネススキルの基礎
継続的な練習に加えて、スキルをより効率的に習得するためにお勧めしているのが、多くのビジネススキルの基礎に位置付けられている、ロジカルシンキングです。

なぜならば「ロジカル = 論理的」であることと、「シンキング=考えている」ことは、ビジネスにおいて、生産的な状態につながりやすいからです。では実践のため、「ロジカル」と「シンキング」のポイントを解説します。

「ロジカル」とは相手にとってのわかりやすさ
「あなたはロジカル(=論理的)ですか?」と聞かれたら、何を根拠に回答しますか?筋道立てて話している、客観的事実を用いている、といったチェックポイントが思い浮かぶかもしれませんが、その前提として押さえておくべき事実があります。

「あなたがロジカルかどうかを決めるのは、あなたのコミュニケーションの相手」

ほとんどの場合、ビジネスには相手が存在します。ただ自分のロジックを振りかざすだけでは、相手はあなたを「ロジカル」とみなさないでしょう。ビジネスで必要とされる「ロジカル」とは、相手のなるほど納得を引き出す、わかりやすさです。そのための筋道、そのための客観的事実なのです。

普段、考えていますか?
では、シンキング(=考える)とはどういうことでしょうか?「考える」ことを考えるために、反対の「考えていない(=思考停止)」状態を整理してみましょう。
 ・他人の意見や、過去のやり方をそのまま
 ・ただ検索するだけ
 ・正解がわからないから、できない
 ・それは今、準備中です、勉強中です

これらは、考えているようで、実際は考えていないことが多いケースです。頭を、「思考停止」から「考える」に移行するコツは、自分の思考停止状態を客観的に認識した上で、意識的に、思考モードを切り替えることです。具体的な方法としては、①正解ではなく「仮説」をもつ、②分解する、③変えられるところに集中する、といったやり方があります。

弊社では日本で6万人以上が受講した、現場での実践を重視したロジカルシンキング研修を、タイ人社員向けにアレンジし、タイ人講師によってタイ語で、提供しております。

「学ぶ」の語源は「真似ぶ」
 直ぐにできるスキル習得練習としてお勧めしているのが、自分の周囲のスキルレベルの高い人を見つけ、その具体的な特徴を整理し、それを真似てみることです。例えばロジカルシンキングでは、以下のような特徴を真似ることが、スキル上達の練習になります。教材は自分の周りにたくさんあるはずです。

「できる」を目指して日々の練習に取り組んでみてください。
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HRI (Thailand) Co., Ltd. –人材育成のコンサルティング会社
Managing Director
江草 嘉和( 連絡先: yoshi@hri-usa.com)