多くの日本企業が製造拠点を構えるタイでは、近年、日本人駐在員が減少傾向にあり※、ローカル人材を活用する事業展開を求められています。しかし、多くの駐在員が前任者との引き継ぎ期間が短く、本業と人事業務も兼任していることから、中核を担うローカル人材の育成まで行き届かず、一定職以上の役職は日本人が占めているのが現状です。昇進昇格基準の曖昧さも加わり、タイ人がキャリアパスを描けず優秀な人材が流出しています。また、言葉のハードルからOJTがうまく機能しないほか、多くの企業が労働・設備生産性に課題を感じています。 ※JETRO アジア・オセアニア進出日系企業実態

 タイに限ったことではないですが、仕事を通してキャリアパスを描き、自分の現在位置を把握し、何をすべきかを考えることができずに、日々の仕事をしているビジネスパーソンは多いかと思います。毎年目標設定はするものの、被評価者は「評価=処遇」に目が向くあまり短視眼的な仕事の進め方となり、評価側は評価するも昇給昇格基準が明確でないため、双方でのミスマッチが起きているとも聞きます。企業もOJT、OFF-JTを通して育成の支援を行いつつも、育成には時間を要し、その過程で辞めてしまうことから、あまり多くの労力をかけられないという現実もあります。人材のレベルを把握できるような客観的な“もの差し(基準)”があると、“レベルの可視化”ができ、人材の育成や評価に活用できるとの声も聞きます。

 弊社は2019年7月にタイ駐在事務所を開設し、タイの政府系資格認証機関であるThailand Professional Qualification Institute 以下TPQI)と、タイ国内における能力評価基準の開発と個人学習の支援に関する覚書を締結し、タイ進出日本企業へローカル人材育成に関する情報やノウハウを提供していきます。具体的には、生産マネジメント人材の評価と能力開発を可能にする、現在日本で展開している資格検定試験「生産マイスター」について、TPQIと「タイ版生産マイスター」の資格認証の仕組みづくりを本格的に構築し、主に日系企業のものづくり現場で働く中核人材育成の支援をしていきます。

 「生産マイスター検定」は、製造現場管理者、第一線監督者、グループリーダー、生産ライン担当などの従事者が、役割・品質・コスト・納期・安全・環境(R・Q・C・D・S・E)の知識や能力をどの程度有しているか、またそれぞれの階層に応じて、生産マネジメント知識・能力、生産革新への役割をどの程度有しているかを判断し、証明する検定試験です。 

 ローカル中核人材が増え、タイの日本企業のものづくり現場がより活性化し、労働・設備生産性が高まることで、タイに対する貢献へも繋がるのではないでしょうか。

 生産マイスター以外にも、JMAMが持つ商品・サービス(人材支援セミナー、手帳、書籍など)に関してニーズの調査を行いながら、タイ人向けの商品開発も実施していく予定です。

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会社名:JMA MANAGEMENT CENTER INC.(日本能率協会マネジメントセンター)
 
所在地:8 T-One Building, WeWork Room No. 17-129 17th Floor, Soi Sukhumvit 40, Sukhumvit Road. Phra Khanong Khlongtoei Bangkok 10110
代表者:谷口 淳 atsushi_taniguchi@jmam.co.jp